そんなもんでしょ大嶋の「しょうもない毎日」

エンタメ大好きおじさんの大嶋が、日々のよしなし事をつづる。気が向いたら、映画やアニメ、漫画や小説などをなるべくネタバレしないように映画やアニメ、漫画などなど作品の感想をツラツラと書かせていただきます。

「罪の声」を観てきました。

 みなさま、お疲れ様です。そんなもんでしょ大嶋と申します。

 2020年11月11日、映画「罪の声」を観てきました。ポッキー&プリッツの日でした。毎年大学時代の友人から、「今日はポッキー&プリッツの日ですよー」とメールが来るので、食べるのが恒例行事になってしまいました。

 今作のストーリーは、

 35年前、日本中を巻き込み震撼させた驚愕の大事件。食品会社を標的とした一連の企業脅迫事件は、誘拐や身代金要求、そして毒物混入など数々の犯罪を繰り返す凶悪さと同時に、警察やマスコミまでも挑発し、世間の関心を引き続けた挙句に忽然と姿を消した謎の犯人グループによる、日本の犯罪史上類を見ない劇場型犯罪だった。
 大日新聞記者の阿久津英士(小栗旬)は、既に時効となっているこの未解決事件を追う特別企画班に選ばれ、取材を重ねる毎日を過ごしていた。 一方、京都でテーラーを営む曽根俊也(星野源)は、家族3人で幸せに暮らしていたが、ある日、父の遺品の中に古いカセットテープを見つける。
「俺の声だ―」
 それは、あの未解決の大事件で犯人グループが身代金の受け渡しに使用した脅迫テープと全く同じ声だった!
やがて運命に導かれるように2人は出会い、ある大きな決断へと向かう。
「正義」とは何か?「罪」とは何か?
事件の深淵に潜む真実を追う新聞記者の阿久津と、脅迫テープに声を使用され、知らないうちに事件に関わってしまった俊也を含む3人の子どもたち。
昭和・平成が幕を閉じ新時代が始まろうとしている今、35年の時を経て、それぞれの人生が激しく交錯し、衝撃の真相が明らかになる ――(参照:映画「罪の声」公式サイト)

 といった感じです。

 映画の予告編を何回か観たんですが、全体的に暗く重苦しい感じの映画なんじゃないかな、と思ってました。でも、実際観たらそんなことはなく、サクサクと展開が進んで観やすかったです。でも、本格的なミステリーなので観応えもあります。小栗旬さん演じる記者・阿久津のモノローグも心地いい。

 では、思ったことをいくつか。

●実際の事件を元にした作品
 この作品はフィクションなんですが、実際にあった「グリコ・森永事件」を元にして描かれたもの。なので、作中に出てくる事件のエピソードは、ほとんどこの事件の再現といっても過言ではありません。

 警察庁広域重要指定事件としては初めて犯人を検挙出来なかった未解決事件であり、日本初の「劇場型犯罪」。その概要を知るという意味では、非常に参考になる作品です。観終わった後「グリコ・森永事件」を調べてみると、「ああ、ここ映画と同じだ」ってなります。

 俺が2歳の時に起きた事件なんですよね……こんなとんでもないことが起こってたんだな、と思うと少しゾワっとします。

劇団☆新感線の方が活躍
 劇団☆新感線橋本じゅんさん、高田聖子さんが出演されていました。しかも、結構な役で。この2人がきっかけで、話が大きく動いていくんですよね。どう重要かというのは、さすがにネタバレなので言えない。

 ちなみに俺、恥ずかしながら劇団☆新感線作品は「ZIPANG PUNK~五右衛門ロックⅢ」しか観ておりません。それが強烈に面白かったんだよな……他のもみたいな。DVDでてるのかしら……?

 この作品は、新感線以外でもいい役者さん揃えてますね。女優は篠原ゆき子さん、阿部純子さんが良かったな。阿部さんは「461個のおべんとう」、篠原さんは「浅田家!」にも出てたな。あと、「相棒」の新レギュラーなんですよね。旬な女優さんなんだな。

 男性はね、宇野祥平さんが良かったな。いやもう、鬼気迫る演技というか。これは是非、映画での宇野さんを観てほしい。ちなみに、どっかで観たなーと思ったら、仮面ライダーエグゼイドの小星さんだったのね。バガモーン!!(涙)

●「業」が降りかかるのは誰か
 この作品は、「罪を犯した人の"業“が誰に降りかかるか」というのを徹底的に描いた作品だったと思います。

 自分の家族や恋人、仲間をちょっとでも犯罪に巻き込んでしまったらどうなるのか。それは、本当に悲しくて残酷な結果しか生まない、ということ。

 劇中では、その「業」を背負ってしまった少女の人生が描かれています。その寂しくて悲しい生き様は、是非劇中で観てほしいと思います。でもね、ちょっとした救いもあるんですよ。それが、星野源さん演じる曽根の存在。だから、それも合わせて観てほしいんです。

 

 さて、今回のレビューは以上でございます。

 最近は、休みのたびに映画館に行ってる気がしますね。職場か家か、映画館かみたいな生活になりつつあるな……劇場近くの美味い飯屋でも探してみようかしら。

 それではまた、次のレビューで。