そんなもんでしょ大嶋の「しょうもない毎日」

エンタメ大好きおじさんの大嶋が、日々のよしなし事をつづる。気が向いたら、映画やアニメ、漫画や小説などをなるべくネタバレしないように映画やアニメ、漫画などなど作品の感想をツラツラと書かせていただきます。

「水上のフライト」を観てきました。

 皆さま、お疲れ様です。そんなもんでしょ大嶋と申します。

 2020年11月24日、映画「水上のフライト」を観てきました。

 ストーリーは、

 自分の実力に絶対の自信を持つ高慢な遥は、走高跳で世界を目指し、有望スポーツ選手として活躍していた。だがある日、不慮の事故に合い、命は助かったものの二度と歩くことができなくなってしまう。将来の夢を絶たれた遥は、心を閉ざし自暴自棄になるが、周囲の人々に支えられパラカヌーという新たな夢を見つける―。きらめく水面を背景に、母の愛、淡い恋心、恩師との約束・・・そして、大切な人の想いを乗せて、どん底から道を切り開いていく。(参照:映画「水上のフライト」オフィシャルサイト)

 と言った感じ。主人公の遥役に中条あやみさん、彼女を支えていく装具技師・颯太役に杉野遥亮(ようすけ)さんが演じてます。杉野さん、正直知らなかったんですが、良い役者さんだったな。

 では、思ったことをいくつか。

中条あやみは、やっぱり笑顔の方がいい

 中条あやみさん演じる遥は、走高跳界期待の選手。取材に来た記者はクールにあしらい、「デキナイ奴は自分が悪い!!」と後輩も突き放すような女王様キャラ。
 前から思ってたんですが、中条さんて明るい感じの役が合う気がするんですよね。コメディエンヌというわけではないんですが、声のトーンとか考えても、そういったテイストのキャラのがいいんだよな、と。で、この手の高飛車キャラはちょっと合わないんじゃないか?……と感じました。事故で落ち込んでいるときの演技もあんまり……。
 ずっとモヤモヤとしたものを観させられている感じでしたが、とあることがきっかけで感情を爆発させるシーンで、グッと引き込まれました(何があったかはネタバレなんでね、当然言えないんですが)。ああ、いいじゃないかって。うまいじゃないか、演技って。そこを境に、終盤にむけて笑顔を多く見せてくれるようになってくれるんですが、やっぱり中条さんは笑顔がいいなとしみじみ思った次第です。

 まあでも、中条あやみさんは美人ですわ。どんな役やったって美人ですわ。可愛さも併せ持った美人。何回でも言える。美人。

●実はやり手? 宮本コーチ

 遥がパラカヌーという新たな夢を見つけるきっかけとなる人物・宮本。主宰となっているカヌー教室も、「子どもたちの居場所になれば」という理由で、楽しく和気藹々とした雰囲気でやっています。宮本自身も気の良いおっちゃんて感じで、のんびりと指導をしています。
 が、実はこの人、結構な「やり手」なんじゃないかと思いました。落ち込んだ遥を慰めるだけならば、ただただ楽しいカヌー教室という居場所を用意してあげるだけでよかったはずなんです。でも彼は、パラカヌーという競技者としての夢を再び与えようとした。その件から、その片鱗をちょっと感じたわけです。
 マスコミに大々的に取り上げられるほどの陸上選手だった遥。事故でその夢を諦めることになるんですが、このまま「競技者としてのエネルギー」を眠らせておくのはもったいない、と感じたんじゃないか、と。だったらこの俺がそのエネルギーをフル活用させてやろうという「コーチ魂」が疼いたんじゃないでしょうか。
 勝算もあったはずなんですよ。元々陸上選手なので基礎体力もあり、競技者としての負けん気も強い。トップアスリートの素質は十分にあると踏んで誘ったという計算の高さがうかがえるんです。競技用カヌーを目の前で見せてパラリンピックへと誘う、というシーンがあるのですが、そういう火の付け方からも「コーチ」としての野望を感じさせずにいられないのです。
 そういうところから、宮本の過去は詳しく描かれていないのですが、実は昔はバリバリの熱血コーチだったのかなーなんて思うわけですよ。

 ちなみに宮本とパラ関係者が会話するシーンがあるんですが、そこでの小芝居が宮本の「老獪さ」も感じさせるわけなんですよね。これは実際観て感じてもらいたいです。


 といったわけで、感想は以上でございます。

 最後にこれだけは言いたい。中条あやみは美人だ。何度だって言える。

 ではまた、次回のレビューで。